こんにちは。先日庭で初霜を観測しましたよ。いきなりきた寒さに震える小野昌司です。大学時代は「見かけはアザラシっぽいから寒さに強そうなのにね」とか言われましたが、私は北の海にはいません。流氷の上で観測されません。
さてさて、最近は就職組や推薦受験組の皆様が上京のため、お部屋を探しにご来店いただく事も増えてきました。そんなお一人暮らしが初めての方は、お部屋探し中にも様々なご質問を受けます。その中でもダントツに多いのが「ネットの種類が多くてよくわからない」という事。
近年ますます種類が増えてややこしくなっている通信環境、実は不動産屋でもすべてを把握している人は少ないのです。さらに専門用語も盛り沢山。
「WiMAX」「ポケットWi-Fi」「○○光」「高速データ通信」「テザリング」「ギガネット」「同軸ケーブル」エトセトラエトセトラ…何が何だか分からない!どれが何で、自分には何が向いているの!?…となること必須。なのでまずはどこの会社が安いかどうかというよりも、まず「自分の生活にはどんなネット環境が良いか」を考えることが先決です。
こちらでは「ネット環境の種類について」「タイプ別おすすめネット環境」「無料インターネットって?」の3回に分けてお話を進めていきます。
ネット環境をざっくり2種類にわけて考える
まずはざっくりと簡単に、ネット環境の種類をご紹介します。
場所が固定されているネット環境
基本的にはネットを使いたい場所まで物理的にインターネットの回線を引き、その回線を使ってインターネットを使用するネット環境です。「光回線」「CATVインターネット」などがこの形になります。
マニアックなところだと「ADSL」「ISDN」なんてものもありますが、一般的なお部屋には、まずこの規格のものは見当たらなくなりました。大雑把に説明すると、下の図のような構成になっています。
建物まで物理的なケーブルを引いている所はどちらも一緒ですが一般的には「光のほうが下りが早くて安定している」「CATVインターネットのほうがプロバイダ費用がかからないため安い」という傾向があります。
ですが「持っているスマホのキャリアとセットにしたら光が安くなった」「建物の配線方法がVDSLなので結局CATVのほうが早い」など、やりようによっては一部例外も出てくるので注意が必要です。
ちなみに、いわゆる「Wi-Fi」とは別名「無線LAN」というネットの接続技術です。建物までは有線で引いてあるけども、室内では無線の電波を出している機械から電波を拾い、ネットに繋げることができるというネット環境のことを指します。
このネット環境では、お部屋に設置してある無線の機械から遠ざかって電波が切れてしまえば、インターネットは使えなくなります。つまり、ただのWi-Fiでは移動先でネット環境は使えません。なお、お店や公共の場にある「無料Wi-Fi」も、同じ「場所が固定されているネット環境」にあたります。
移動式で使えるネット環境
ポケットWi-Fi、またはモバイルWi-Fiなんてお聞きしたことはないでしょうか?モバイルルーターと呼ばれる小さい箱を持ち歩く形で、どこでもインターネットができるのが最大の魅力でしょうか。
種類はWiMAX、LTE、3Gなどなど、様々なものがあります。デメリットとしては、モバイルルーターへの電波が届きにくい場所がある事、光回線に比べれば速度が遅い事、さらに通信速度に制限がある事が挙げられます。
通信速度の制限とは、簡単に言うと「使いすぎるとネット回線の速度を遅くされる」という事です。一定期間内に契約分以上の通信量を超えてしまうと、速度が極端に遅くなってしまうので注意が必要。
しかし最近は無制限のサービスもあるので、通信速度制限のネックは解消されつつあるようです。
まとめ
色々説明してみましたが、ネット環境には大きく分けて2種類、「場所に固定されているもの」と「移動式で使えるもの」があるという事だけ理解していれば、まずはよろしいかと思います。
で、肝心な事は「細かいことは置いといて、自分にはどのネット環境が良いの!?」ということですよね。というわけで次回は、ツバメホームズが考える、タイプ別のおすすめネット環境をお教えいたしますね。